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今更ながら「まどか☆マギカ」のストーリーと演出について

魔法少女まどか☆マギカ」のストーリーと演出の源泉が分かったので書いてみるよ!
でも今更分かったところで「唇寒し」な状況ですが・・・

※「まどか☆マギカ」以外にも映画作品のネタバレがありますんで注意を!
「まどか☆マギカ」のオチの元ネタは脚本家、虚淵玄さんのtwitterアイコン画像で示唆されている通り
ドニー・ダーコ」という映画なんですね。



「まどまぎ=ドニー・ダーコ」説はねこねこさんがもうとっくに解き明かしていて
以下がその解説の引用になります。
http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1437035.html

虚淵玄さんのアイコンから察するに、「魔法少女まどか☆マギカ」のメインモティーフは
>「鏡の国のアリス」より、「ドニー・ダーコ」ではないでしょうか。
         (中略)
>「ドニー・ダーコ」、物凄く複雑な映画なので、端折ってご説明しますと
>(面白い映画なので、できたら見てくださいな)
>時間と空間を操る技術を持っている未来の存在(神とか悪魔みたいなものだと思ってください)が誤って
>本来事故で死ぬはずの運命だった、夢見る青年主人公ドニー・ダーコを生きながらえさせてしまうのですね。
>それによって、時空に歪みが生じ、宇宙が崩壊しそうになります
>「世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒」。
>そこで、この未来の存在が、主人公に死の運命を完結させて時空を修正するため
>銀色ウサギを主人公のところに送り込んできます。
         (中略)
>上記でご説明した通り、まさに『まどか=ドニー・ダーコ』『キュゥべえ=銀色ウサギ』と考えると
>全てが氷解してゆくような感じですね。


で、この「ドニー・ダーコ」には実は元ネタあって、それは何なのかというと
往年の名作「素晴らしき哉、人生!」なんですね。


※ネタバレ注意※

素晴らしき哉、人生!」は、人生に絶望し「俺なんか生まれなかったらよかったんだ!!」と喚く主人公の下に
天使(QB?)が現れて、「いや君が生まれなかったら、君の住んでるこの町はめちゃくちゃになっていたんだよ。」と
「主人公が生まれえなかった町のパラレルワールド」を見せることで
主人公に「俺が生まれなかったら町やそこに住む人々は大変なことになっていたんだ!」気づかせて
自殺を止めさせる話なんですね。

で、この「君が生まれなかったら、町は滅茶苦茶に・・・」を
「君が居るせいでこの町は滅茶苦茶に・・・」と、“反転”させたのが「ドニー・ダーコ」なんですね。


実はこの「素晴らしき哉、人生!」公開当時「甘々展開のキャプラコーンだ。(理想主義的すぎるという意味で監督であるフランク・キャプラさんの作風を揶揄した言葉。)」
「ご都合主義的だ。」と批判され
興行収入もよくなかったため、ものすっごくやっすい値段で買い叩かれたんですよね。
で、放映権が安いのでテレビ局は隙あらば何度もかけようとする。
そうして何度もクリスマスにこの作品がかけられる内に
アメリカ人はこの作品のことが好きになっていって「素晴らしき哉、人生!」は“不朽の名作”になったんですね。
この辺の事情は町山智浩さんのポッドキャストに詳しいです。
http://enterjam.net/podcast/tokuden/tokuden012.mp3



で、我々日本人と違ってアメリカ人は毎年毎年何回も何回もクリスマスに
素晴らしき哉、人生!」を観たという「学習体験」があるので
「ドニー・ダーコ」を観て、話の局面に近づいてきたら
「あ!これは“素晴らしき哉、人生!”を反転させたパラレルワールドの話なんだな。」と直感で“分かる”んです。
無意識知の段階でですね。


ところが我々日本人は、そう何度も何度も「素晴らしき哉、人生!」をクリスマスに観てきた訳じゃないので
「ドニー・ダーコ」を観ても、直感的に“分かんない”んですよね。
だから二度見たり、解説を見ないと理解できなくなる。

そして「まどか☆マギカ」のオチも同様に「素晴らしき哉、人生!」を何度も見てきたアメリカ人と違って
我々日本人には“分かりづらい”んですね。

そういう訳で、虚淵さんが「ドニー・ダーコ」を「まどか☆マギカ」のオチのタネとして持ってきたのは良いけど
「学習体験の無い我々日本人」は「え~・・・」とか「ん?」ってなるわけですね。
こういうオチを日本人向けの作品に転用したのはちょっと無神経かなと思うんですね。

で、新房さんはこの脚本をどう処理したか。
「『ドニー・ダーコ』は『素晴らしき哉、人生!』を元ネタにしているけど
オチが“自己犠牲”なので、日本にある自己犠牲話をモチーフに
演出して直感的に分かりやすくしよう」と
「銀河鉄道の夜」を演出に引用したんですよね。


ラストで二人宇宙で抱き合ってるのは、まあ宇宙関連の話ということもありますが
「銀河鉄道の夜」の自己犠牲話を我々日本人の“無意識知”に訴えかける意図もあったんですね。
madoka.jpg


homura.jpg



ちなみに新房さんが演出方法の源流としている「虫プロ系」演出の大家、杉井ギサブローさんは
「銀河鉄道の夜」のアニメ映画を作っています。


富野由悠季さんも絶賛!!※富野由悠季全仕事―1964-1999 (キネ旬ムック)より
中々に面白い作品なので是非観てください。




いやしかし、鬱展開と言われているものの源泉が「甘々展開のキャプラコーンだ。」「ご都合主義的だ。」と
公開当時罵られた作品であるのは
中々面白い事実ですよね、ということでお開き。
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テーマ : 魔法少女まどか★マギカ
ジャンル : アニメ・コミック

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