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「チャイナシンドローム」と“喜劇俳優”ジャック・レモンさんについて ~板挟み男、シリアスをゆく~

・今後の日本映画に対してやる気を失った理由 その1
森田芳光さんが亡くなったこと。そして森田さんの作品が大衆を訴求しつづけられなかったこと。

・人文科学系に対してやる気を失った理由 その1
人文科学系の男性は既婚、未婚問わずに「原発論壇」に、既婚の女性は「脱原発」に
未婚の女性は「婚活サギ女」に「ロコツに色分け可能な形」で流れたこと。

・今後の日本映画に対してやる気を失った理由 その2
男性映画監督の是枝裕和さんが原発関係のドキュメンタリーを撮り
その弟子筋で未婚の女性映画監督西川美和さんが「女性が主役の婚活詐欺映画を撮る」と言い出したこと。

さて、今回は「チャイナ・シンドローム」について。


くどくどと前口上を述べたのは「今、現実に起こっている問題と絡めて語る気は一切ない」という宣言のためです。

「チャイナシンドローム」は、繰り返し見ている映画の一つである。
たぶん好きだからなんだろうが、好きなだけではそう何度も繰り返してみない。

DVDではなく長らく、テレビから録画したテープを所持していたが
吹き替えの演技はぴったり(ぴったりな理由は後述する)だったし、何よりも
スティーブン・ビショップさんのオープニングの音楽が最高だった。
何時間もかけて曲が収録されている円盤を探し歩いたが、サントラはなく、ビショップさんのアルバムにも収録されてなかった。


後に発売されたためCDを入手した

他の曲に関しては要領を得なかったし、ファンの方には申し訳ないことに、興味が沸かなかったが
「Somewhere in between」に関しては映画と同様何度も繰り返し聞いている。


本題。
この映画は原子力発電所で起こった事故を告発するか否か苦悩するジャック・レモンさんが
china_angry_mini.jpg

フィーチャリングされているのですが(おおぅ・・・)

彼の演技の動作がどうも“大きすぎる”という意見をちらほら耳にすることになる。


ネット上ではなくリアルの知り合いの方(かなり年が離れていたが)も
「チャイナ・シンドロームは演技が大げさすぎた。」という意見をおっしゃられていた。

僕がそれほど大げさに感じなかったのは「吹替版」だったからであり
声優さんの「舞台的な」演技とドンピシャでハマっていたからだ。


実は今作のジャック・レモンさん。彼は“そのまんま”なのです。
何がそのまんまなのか。
演技のメソッドやアクティング、モーションのみならず
置かれているシチュエーション、演じているキャラクターが
それまでジャック・レモンさんが「喜劇映画」で演じてきたキャラクターと全く同質なのです。

考えてもみてください。

「お熱いのがお好き」では




女に囲まれながら、女装して逃げてるため男性性を主張できない状況
Imagirl_mini.jpg

玉の輿に乗りたいのに実際には男なので男の富豪と結婚できない状況に追い込まれ
Imaman_mini.jpg


「アパートの鍵貸します」では


出世のために部屋を貸すことになるが上司と惚れた女の間で苦悩し
chousei_mini.jpg

「あなただけ今晩は」では


売春婦のヒモになるも、余所の男と寝ることにやきもきしてしまい
終に金持ちの客に自分が扮することになり
kyaku_mini.jpg


「恋人よ帰れ!わが胸に」では



奥さんに戻ってもらいたいがために、病人を装って保険金をもらおうとするが
怪我をさせた選手が献身的な看護をするため良心の呵責に悩み苦しむ。
kaere.jpg



そう、彼が今まで演じてきたキャラクターは「板挟み」になる男なのです。
そして今作では同じ事を「喜劇映画」ではなく、シリアスの世界観の中でやっているのです。
big_problem.jpg

モノクロ映画時代からのファンは今作のジャックさんを見て涙を禁じ得なかったのではないか。

「嗚呼、あのジャックが!白髪になってシワシワになって老けて、でもそれでも
あの頃、俺達が少年だった、青年だった、社会人一年目だった頃に出ていた
“喜劇映画”と同じキャラクターで、同じ演技で、同じシチュエーションで
一生懸命“板挟み”になっている!」
kamisama.jpg

・・・・そうです私が繰り返しこの映画を見ているのも、ジャック・レモンさんのファンだから
なのです。

日本人がアメリカ人以上に、ビリー・ワイルダーさんの映画を好むのは
(アメリカでは、脚本家としての評価は高いが監督としては近年再評価されるまで高くなかった。)

このジャック・レモンさんが有する「板挟み性」に共感する人(あゝ中間管理職の悲哀!)
が多かったからではないかと推察する。

「チャイナ・シンドローム」でジャック・レモンさんはカンヌ映画祭の男優賞を受賞した。
今作の演技のみに対するものではなく、長年に渡って「板挟み男」を演じ続けてきたことを敬しての
評価であると信じたい、ということでお開き。
mylife.jpg
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テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

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