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シャフ度はどこからきたのか~「魂狩」について~



「SHAFT!」
ということで、何度もしつこいが「まど☆マギ」や「化物語」で有名になったシャフ度である。

シャフ度_compressed


ハウフルス製作の番組(アド街、タモリ倶楽部)みたいな感じの出だしで大丈夫かしら。
この「シャフ度」は「ひたぎクラブ 其ノ貳」からのものなんですけど




「哀しみのベラドンナ」




の階段のシーンを意識したところもあって

snapshot_dvd_00.06.20_[2012.07.12_16.50.47]
「哀しみのベラドンナ」より

g_compressed.jpg
「化物語」より

なかなかに面白かったです。


この「シャフ度」の演出に関しては、大久保清朗さんと平川哲生さんが成瀬巳喜男さんの影響では
ないかとも語られていますが


成瀬さんはどっちかって言うと、「フィックス」と「バストショット」の人って感じであり
(怪作と言われる「ひき逃げ」ではむちゃくちゃ遊んでるみたいですが残念ながら未見。)
「シャフ度」の発生が本来「ダッチアングル」や「原色の強調」「顔アップ」を伴ったものであったということを忘れてはならない。

以下はsubculicさんの記事
「魔法少女まどか☆マギカ」の演出ガイド~新房昭之の語った「シャフ度」』からの引用です。


>しばしば「湖川アオリ」と「シャフ度」が似たようなものだと言われるのは、当然かもしれない。
>共に重心の傾きを意識したポージングを印象的に見せている。
>人間の骨格の柔らかさや上から下へと流れる力のポイント、重心線を把握しているからこそ可能な手法です。
>新房監督が意識的にやっていたと言う『The Soul Taker ~魂狩~』でも頻用されている。



>この頃が最も源流的な見せ方をしているのでしょう。
>画面全体の演出に重心が関わり、不安定な物語に即したダッチアングルの多用やビビッドな色遣いが衝撃的だ。

無題2_R_compressed

aaa_compressed.jpg
ダッチアングル


無題4_R_compressed
原色演出


無題3_R_compressed

無題_R_compressed
シャフ度の源流、顔アップ



ということでダッチアングルのほうにも着目していこう。

ダッチアングルとったらなんといっても、キャロル・リードさんであろう。

キャロル・リードさんといえば「第三の男」が最も有名で



そこではダッチアングルを駆使したシーンが散見される。

third man2_R


third man_R



ダッチアングルがいつ日本に「輸入」されたか、あるいは自然発生したかの知識に乏しいので
なんとも言えないが(情報求む)

木下恵介さんが監督した「カルメン純情す」は







ほぼ全編がダッチアングルという変わった作品だったことを記憶している。



しかし後のアニメーション監督に多大な影響を与えた“ダッチアングル監督”と言えば
実相寺昭雄さんを於いて他にいないであろう。

a_R_compressed.jpg


_R_compressed.jpg
ダッチアングル




大昔「セブンは哀愁があってヨイ」と評価してたけど、今見たら印象変わるかなあ。


押井守さんもそうだろうけど



庵野秀明さんが、やはり直球も直球の影響を受けている代表的なアニメ監督であろう。
特撮博物館なんて開いているくらいですからね。


その実相寺昭雄さんのダッチアングル技法は、ご本人がフランス語が堪能であったということで
ジャン=リュック・ゴダールさんとかの



―原色の演出はゴダールさんからかもしれない―経由なのか
Godard.jpg

円谷英二さん経由かは情報も少なく、研究もできてないので分からないですが
(情報求ム)


取り敢えずアニメ、特撮ファンは実相寺さんが監督した
「青い沼の女」のDVDを手元に置くなり、借りたりしても絶対に損はないだろう。






これ一枚でアンノ


denchu.jpg
エヴァンゲリオンより



snapshotdvd0652.jpg

snapshotdvd0534.jpg
電柱



イクニも?
utena.jpg
少女革命ウテナより



aaaa.jpg
影絵演出


果てはツツミユキヒコ


room.jpg
TRICKより


ee.jpg

bbbbb.jpg
狭い部屋での中の人物の撮り方


reinou.jpg
TRICK 劇場版2より


fe.jpg


ge.jpg
少し変った霊能力者


もカバーできる優れものだ。


このDVDには多数の短編が収録されて、それだけでもお得感が半端ない。

僕の思い出の映画である「宵闇せまれば」(脚本が大島渚さんだと今頃知った)も収録されていて
―ATG映画と言えばこれ!って感じで深夜に偶々目にして強烈なインパクトを受けた―
役者の毛穴まで映りそうなじっとりとした顔アップのカメラワークが
印象に残っている。

この「宵闇せまれば」の顔アップ

erbea.jpg

・・・・之を反転させればさっき書いた「魂狩」の・・・・

無題3_R_compressed

・・・・となるわけです。



また本編である「青い沼の女」でも原色演出

ae.jpg


be.jpg

無題4_R_compressed


ステンドグラス演出

de.jpg

ce.jpg

soultaker.jpg

glass.jpg


と「魂狩」の演出の元ネタらしきものが次々と出てきている。



前置きがかなり長くなったが核心を書こう。
「シャフ度」の直接的な元ネタは「青い沼の女」のこれではないかと思われる。


numakubi_R.jpg


numakubi2_R.jpg

シャフ度_compressed


これが本当に元ネタかどうか信じるか信じないかはあなた次第
ということで、お開き。
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テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

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No title

トラックバック有難うございました。
自分の記事では飽くまで「アニメ的重心」でみていきましたが、シャフ度の影響元と思われる作品群のカタログ化、興味深く読ませていただきました。

今ではシャフト出身の演出家もそれぞれの「シャフ度」を持っているようですが、各々のモチーフや演出論を探っていく手がかりにもなりそうですね。

No title

tatsu2様へ

ありがとうございます。
推論ですが、ポスト新房さん世代の「シャフ度」は漫画や萬画からの流れで見ていったほうが
いいかもしれません。

世代論になりますけど、庵野さんも幾原さんも新房さんも60年代生まれ。
シャフト出身のポスト新房さん世代は大体、70年代生まれの方が多くて
見てきた光景、過ごしてきた人生なんかが違うなと感じますね。
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