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アニメ版みつどもえは何故「失敗」に終わったか

アニメ「みつどもえ」とは太田雅彦さんが監督されたアニメ作品なのであり
桜井のりおさん(女性!)のギャグ漫画が原作のものである。
太田雅彦さんの作品には「みなみけ」「ゆるゆり」と女子キャラがキャッキャウフフしている作品が多く
         
「みつどもえ」もその流れで発注されたと思われる。
まず、太田雅彦さん的な“ナニか”というと、あおしまたかしさん的な“ナニか"であり、えびなやすのりさん的な“ナニか"であり
三澤康広さん的な“ナニか"である。
特に三澤さんの音楽は、太田雅彦さん的な“ナニか”に大幅に寄与している。
マリンバの音色が聞こえてきたら、それは紛れもなく奴さ。





あと、どうでもいいけど三澤さんが作曲した曲のリズムの刻み方はエンヤさんの「Sail Away」の
伴奏っぽいです全体的に。

この「刻み」が何なのか音楽に詳しい方は是非私に教えてください・・・






取り敢えず
「一つの部屋や一つの場所の中で、カメラがフィックス、カット切らないででキャラクターが一連の動きを見せる」
ワンショッットがあれば太田さんの監督作品と思って間違いは無いと思う。
yryr_mini.jpg


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さてそんな太田雅彦さんの作品である「みつどもえ」なんですが
どうもしっくりこない作品だった。


何でしっくりこないか分からなかったので原作にあたってみた。
何故失敗したか分かった。
要はこの漫画本質的には「女の子漫画」「“少女”漫画」なんですよ。

意外に思うかもしれないけどこの漫画、下ネタだの暴力だのそういう装飾取っ払って見てみると
お話の筋立てと概略は「集団の中でのコミュニケーションと誤解」であって「会話至上主義」の漫画なんです。
スキャン0001_mini

スキャン0002_mini
ビバ!表情、会話>>>>>>>>>>>>物的な証拠の世界



確かに「すれ違い」のギャグは男性のアンジャッシュさんがやってますけど

(「WALL・E」に出ていたフレッド・ウィラードさんもこの手のコントを「カリフォルニア大沈没!?」でやってたらしい、未見。)
この方たちのコントはやり取りの中での「誤謬」とそこから導き出される間違った「論理」がフィーチャリングされているのに対し



「みつどもえ」は「すれ違い」から生じた「感情」、「感情のやり取り」が「表情」、「ひとりごと」、「内言語」としてデフォルメされたりフィーチャリングされてるんです。
スキャン0003_mini


スキャン0002_mini

完全に女の子の論法で出来上がった漫画なんですよね。※1



在りきたり言い方だけど、男性型ヒーロー漫画にはある「話さなくても通じるだろ!」が一切ない。
「男だってTHE 三名様のような会話漫画があるじゃん。」と思われる方もいるけど
あれは「行間会話漫画」で言葉を交わさない部分が結構多い。ついでに表情の変化も少ない。

「言葉のコミュニケーション」に重きを置いている「みつどもえ」とは本質的に違うわけです。




で、アニメーションの方はどうかというとそういった面を無視して
下ネタ、暴力、高飛車キャラ、等々、表出の道具立てを表現主義的に誇張してしまったんですね。
0447.jpg


映像分野における表現主義っていうのは主に「視覚」だから
「言葉のドッヂorキャッチボール」すなわち「聴覚と感情論に訴えかけるもの」を指向しているこの漫画とは合わない訳です。
0814.jpg


\アッカリ~ン/の左右のお団子を飛ばしちゃう表現主義の監督さんとはお互いにとって
水と油で不幸なめぐり合わせだったわけで・・・・
yryr1_mini.jpg


太田さんが監督された「ゆるゆり」は絶好調みたいなので良かったですが
それにしても、四コマのアニメ化って俳句の実写化みたいな感じで、監督や脚本家が自分なりの色を出すにしても
原作通りにするにしても、取り留めがない気がするなあ。
「サザエさん」のアニメ版だって原作と違って「戦隊ヒーロー物」みたく、各人にキャラ付けがなされているけど
原作の中編はもっとファルスや落語に近いし、ということでお開き。




※1

最近はアニメーションでも女性監督、演出家、作画監督が増えていて
(山田尚子さん、寺本幸代さん、高雄統子さん、堀口悠紀子さん等)
結構なネームバリューを持っていたりする。
十把一からげにする気もないが、ある種の共通項を見出したので
ここで書いた内容と重複している面もあるが、女性漫画家の方(堀田きいちさん)と併せて論じていきたい。
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テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

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